父なる神様、子なるイエス様と聖霊の愛の関係

 




「父なる神様、子なるイエス様と聖霊の愛の関係」

ヨハネ16.1215


皆さん、世界ではコロナウィルスや戦争、飢餓や温暖化の影響で沢山の人が涙を流しながら、不安と共に生きています。私達が今ここで出来ることは、自分の弱さを認めつつ、神様の助けを祈り求めることです。誰もが「善とされる平和」に向かって歩み続けることができます様に神様の恵みを祈りながら、今日の説教を始めたいと思います。

           今日、私達は三位一体の主日を迎えました。「三位一体」を理解することは難しいようですが、この主日はむしろ、イエス様の生涯、受難、死、復活、昇天、聖霊降臨をとおして示された神様の大きな救いの業を振り返り、その神様と私達のつながりを深く味わっていただきたいと思います。

    私は大学時代に、三位一体の概念を理解しようとした聖アウグスティヌスの物語を聞きました。「ある日、アウグスティヌスが海辺を散歩しながら、三位一体の教理について思い巡らしていると、一人の子どもが砂浜を掘って穴を作り、海の水を汲んできては繰り返しその穴の中に入れていました。なぜそんなことをしているのかと尋ねると、その子は、海の水を全部この穴の中に入れようとしているのだと答えました。そんなことは無理に決まっているとアウグスティヌスは子どもに言うと、その子は、三位一体の神秘を人間の頭で理解しようとすることも同じことだと答えました。そして気がついた時には、その子どもの姿は消えていました。その少年は天使だったのです。」

この話は、三位一体は偉大な神秘であり、人間の頭脳では理解し尽くすことができないという、キリスト教の信仰の根本をよく教えてくれていると思います。

父なる神様、子なるイエス様、そして聖霊が、いつも私達と共にいて、関わり、支えて導いてくださいます。こうして私達は非常に深く、永遠に、無限の愛の絆で神様と結ばれているのです。イエス様はどんなに辛い時にも一緒にいてくれる、どんなに悲しい時にも希望の光を与えてくださいます。

皆さん、そのイエス様に倣い、困っている人々には労りの言葉、そして救いの手を差し伸べてみてはいかがでしょうか。私達も人々と共に支え合い、助け合うことこそ、三位一体の教えです。

皆さんも神様の前で心を開いて、「真理の霊」である聖霊の働きを受け入れ、神様と深く結びついていただきたいと思います。どうぞ三位一体の主日を、ご一緒に祈りましょう。


       

         (カトリック吉祥寺教、2022年6月12日)

                 

                 アンディ



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