狭い戸口から入るように努めなさい

 


「狭い戸口から入るように努めなさい」

皆さん、今日の福音はルカ13.22-30です。エルサレムに近づくにつれ、イエス様は十字架に向かう決意を固くします。イエス様の教えは次第に熱を帯び、弟子達に対しても主に従う覚悟をより強く求められました。

イエス様が教えを説いている時、ある人が質問しました。「主よ、救われる者は少ないのでしょうか」。この質問に対して、イエス様は神の国を家に例え、その家に入るには「狭い戸口」からしか入ることができず、やがてその戸口は主人によって閉められてしまうと言われました。

なぜ、この人はこのような質問をしたのでしょうか。まず、すばらしいイエス様の教えに心打たれながらも、イエス様の言葉を信じることができなかったのかもしれません。次に、ユダヤ人は神の民だから救われるが、異邦人は救われない、あるいは、ユダヤ人の中でもファリサイ派のような熱心な者しか救われないのかという思いがあったのかもしれません。

皆さんにとって「狭い戸口」とはどういう意味でしょうか。様々な受け取り方があると思いますが、私は「狭い戸口」とはイエス様ご自身を表しているようにと思います。それは私達の救いがイエス様の内にのみにある、という狭い戸口です。イエス様は「私は道であり、真理であり、命である。私を通らなければ、誰も父のもとに行くことはできない」と弟子達に仰いました。私達が迷うことなく、イエス様の御言葉を心の底から信じ、イエス様の後ろを歩んでいけば、必ず神の国へとたどり着くことができます。

皆さん、イエス様の仰った「狭い戸口」から入る為には信仰は必要です。イエス様の「狭い戸口」が表すものは信仰です。信仰とは神様と自分との関わり、関係です。神様との良い関係は、祈る時間を持つことや生活の中で常に神様に委ねること、神様の言葉を理解すること、そして他の人に良いことをする、自分の成長のために努力をするという行為があって成立するものだと思います。

人生の最高の幸福とは、イエス様と共に生きることです。皆さん、今日の福音を通して、心を強め、勇気を持って「狭い戸口」から入って、人生の嵐を乗り越えられるよう、信仰生活を続けていきましょう。

ところで、コロナウイルスや戦争、温暖化の影響で、多くの人が悲鳴をあげています。教会の活動においても、多くの活動が妨げられています。一人でも多くの人が、希望を持って前に進むことができるよう神様に祈リましょう。私達もキリスト者として、心を一つにして、この困難な時を乗り越えていきましょう。

 

主の平和

Comments

Popular posts from this blog

常に心を神様に向けて生きる-TURN YOUR HEART TO GOD

神様の招きに答える-ANSWERING GOD'S INVITATION

行動を伴わない信仰は信仰ではない-FAITH WITHOUT WORKS IS ESSENTIALLY DEAD