私は良い羊飼いである


「私は良い羊飼いである」

ヨハネ10110

    皆さん、今日の福音書は私達は神様とどのような関係を持つべきかを問いかけています。この話では、神様は羊飼い、そして人間は羊として描かれています。例えば詩編でも、「私たちはあなたの民であり、あなたに養われる羊の群れ」(詩編79:13)。 または「主は羊飼い、私には何も欠けることがない」(詩編231)というように、神様と私達の関係を聖句の中に見つけ出し、考える事はとても重要です。
    どうして神様は多くの動物の中から羊を選ばれたのでしょうか。羊を調べてみると、羊はとても臆病者だそうです。彼らは視力がとても良いのに足元がよく見えず、迷いやすいので、すぐ群れたがると書いてありました。そんな羊の世話をするのが羊飼いですが、聖書時代の羊飼い達は、強盗や野獣から羊達を必死に、命がけで守っていたようです。仕事がら礼拝にも行けず掟が守れない為に蔑まれた貧しい職業だったと言われています。あえてイエス様は当時身分の低かった羊飼いとして、羊のために喜んで犠牲を払う、そして群れから離れた羊を探して、また愛を持って育てるのだと私達に教えてくださいました。
    もし、私達が羊だと仮定するとどうでしょうか。例えば、私達が罪を犯したとしても、あるいは、例え教会から遠ざかって祈りを怠ったとしても、イエス様は私達を神の子として、全てを許してくださり、また受け入れてくださいます。それゆえに、私達は神様のご意志に従って、悪い事をした時には、素直に罪を認めて、心を改めて生きるように努力しなければいけないと思います。
     皆さん、ある時、平和指導者はジャーナリストから尋ねられたそうです。 どうすれば人々に「愛」を示すことができるでしょうか? その人はこう答えました。 「神様はあなたに妻、夫、子供、兄弟、そして家族を与えました。まずは彼らを愛してください。彼らの為に役に立つことをしてあげてください。その行為はあなたの愛です。」と答えました。神様が私達に求められる愛は、本当に身近にある愛です。その小さな愛がどんどん大きくなって世界中の愛へと成長していくのだと平和指導者は言いました。
    私は日本に来て、初めて日本では、大きな地震や洪水が毎年のように起こり多くの人が被害を受けるということを知りました。そして、被害者を全力で助ける為に、姿に大変感動しました。インドネシアも地震が多い国ですが、その度に日本からの救助隊が来て助けてくださいます。これこそ一人一人の愛が大きな愛となり世界中に、感動を与える例だと思います。被災地で活動することは出きなくても私達は被害者の為、救助活動をしている人のために、心からの祈りを捧げる事ができます。それも愛です。
     皆さん、私達もこの「良い羊飼い」の声を信頼して、それに従い、時には立ち止まり、キリスト者としての視野を広げていきましょう。隣人を愛し、多くの人達と神様の愛を分かち合うことができます様に、ご一緒に祈りましょう。
    ところで、27日(木)、私はオーストリアに向けて日本を出発しました。最後のミサで言ったように、私達はいつも祈りの中で会うことができます。どうぞ、皆さん今週もお元気にお過ごしください。

 

主の平和

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