「神の慈しみを受ける」MENERIMA KERAHIMAN TUHAN

 



「神の慈しみを受ける」

ヨハネ20.19-31

皆さん、主の御復活おめでとうございます。先週、私達はイエス様の御復活を祝いました。今日、私達は「神の慈しみの主日」を祝います。私はイエス様が聖ファウスティナに仰った言葉を思い出しました。それは「私は愛であり、慈しみそのものである。いかなる悲惨も、私のいつくしみに勝ることはない。」(『日記』)1937.9.14という言葉です。

皆さんここで語られる「神の慈しみ」とは何でしょうか。私は慈しみとは全ての人間の尊さ、美しさ、善さを分かち合うことだと思います。「愛と慈しみ」を実現するためにはお互いに人間としての尊厳を認め合うことが必要です。上から目線で、受ける相手を小さく見て人間の尊厳を傷つけることであってはいけません。誰であっても平等に支え合わなければいけないのです。

今日の福音書では、弟子達が復活したイエス様に出会った体験を述べています。復活されたイエス様は以前のように弟子達の真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と同じ挨拶を繰り返しました。

疑い深い弟子のトマスは、蘇られたイエス様の話を信じることは出来ずに、イエス様の脇腹の傷に触れて、やっと復活の事実を受け入れることが出来ました。イエス様はトマスに「私を見たから信じたのか。見ないのに信じる人は幸いである。」とお仰いました。この体験によってトマスはイエス様を神様と崇めて信仰宣言をしました。この福音書を書いたヨハネは、皆さんにもこのトマスのようにイエス様を神様として信じるようにと勧めているのだと思います。

今日、ここに集まる私達もイエス様を信じています。御復活されたイエス様の証人である使徒達が記した聖書を信じて、イエス様の御言葉全てを信じて毎日生きています。しかし、私達が経験する様々な試練の中で、疑い深いトマスのように、恐れや疑念を持つ時があります。「目に見える」ものだけを信じ、自分の理想や価値、美意識が全てであるように錯覚し、願望に執着してしまいます。そして、それがうまくいかなくなると、自暴自棄になったりします。そういう時は自分の信じた信仰に立ち返ること、そして神様の助けを心の底から乞い願いましょう。

私達はどんなに年を重ねても、手探りで人生を生きています。歩いては転び、また転びます。その都度、神様は、私達を助け起こしてくださいます。私達を再び立ち上がらせるその手こそが、慈しみです。私達は使徒トマスのように、神の慈しみを素直に受け入れて、転んでもその都度立ち上がり、反省して生きていきましょう。

ところで、今日のミサは、吉祥寺教会の助任司祭として最後のミサになります。3年間ほどですが、私は吉祥寺教会の信者の皆さんと共に歩んできました。残念ながらコロナパンデミックの中で、皆さんと一緒に多くの活動を行うことが出来ませんでした。ですが、教会の周りを掃除したり、マスクを作ったり、福音活動としてビデオユーチューブや「アンディの紙飛行機」というブログを作ったり、出来る範囲で活動が出来たことは良い思い出です。

今はコロナの制限もようやく解除され、皆さんとこうして一緒に祈りを捧げることが出来ることに心から神様に感謝いたします。そして、主任司祭のビジュ神父様が私に司祭としての仕事のやり方、儀式の作法、色々なことを教えてくださったことに感謝を申し上げます。他の司祭達からも助けていただき、多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。そして、吉祥寺教会の信者の皆様に今まで色々な事を応援していただきました。心から感謝を申し上げます。

これから私は吉祥寺教会を離れ、また新しい生活を始めますが、信者の皆さんと永遠に離れるわけではありません。私達はどんなに遠くにいても、祈りを通して繋がっています。本当にこの３年間お世話になりました。有難うございました。皆さんのお幸せを新天地から祈っています。

最後に感謝の気持ちとして、一つの歌を歌わせてください。この歌はHOW GREAT THOU ART という歌です。この宇宙の創造主である偉大なる神に感謝する、という内容の歌です。

Oh Lord my God

When I in awesome wonder

Consider all the works

Thy hands have made

I see the stars

I hear the rolling thunder

Thy power throughout

The universe displayed

 

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great thou art

How great thou art

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great Thou art

How great Thou art

 

And when I think,

That God, His Son not sparing;

Sent Him to die,

I scarce can take it in;

That on the Cross,

My burden gladly bearing

He bled and died to take away my sin

 

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great Thou art

How great Thou art

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great Thou art

How great Thou art

 

How great Thou art

How great Thou art...

皆さん、どうぞお元気で。本当に有難うございました。　

主の平和

 

MENERIMA KERAHIMAN TUHAN

Saudara/i yang terkasih, selamat merayakan pesta Paskah. Minggu lalu kita merayakan hari raya Kebangkitan Yesus. Hari ini kita merayakan “Pesta Kerahiman Ilahi”. Setiap kali merayakan pesta ini, saya teringat akan kata-kata Yesus yang disampaikan kepada Sta. Faustina. “Aku adalah cinta dan belas kasih itu sendiri. Tidak ada kesengsaraan yang dapat melampaui belas kasihku.”

Pertanyaannya, apa itu cinta dan belas kasih? Hemat saya cinta dan belas kasih adalah berbagai nilai kehidupan, keindahan, dan kebaikan yang telah kita alami dan kita terima dari Tuhan untuk kita bagikan kepada orang lain dalam keseharian hidup kita. Lantas, hal-hal itu dapat kita wujudnyatakan lewat sikap dan tindakan yang mengakui hak dan martabat manusia satu sama lain. Setiap orang harus didukung secara setara.

Injil hari ini mengisahkan tentang peristiwa perjumpaan para murid dengan Yesus yang bangkit. Yesus yang telah bangkit berdiri di tengah-tengah murid-muridnya dengan berkata “Damai sejahtera bagi kamu”. Thomas-seorang murid yang skeptis, akhirnya mengamini bahwa yesus sungguh-sungguh bangkit setelah ia menyentuh luka di tubuh Yesus. Yesus berkata kepada Thomas, “Karena telah melihat Aku, maka engkau percaya. Berbahagialah mereka yang tidak melihat, namun percaya.” Hemat saya, Injil hari ini juga mengajak kita semua untuk percaya kepada Yesus sebagai Tuhan.

Saya yakin, bahwa kita semua yang berkumpul di sini juga percaya kepada Yesus. Kita percaya pada kesaksian para murid tentang kebangkitan Yesus. Kita juga percaya akan Sabda Yesus. Namun, acapkali kita bersikap skeptis seperti Thomas, ketika kita mengalami tantangan. Acapkali kita hanya mempercayai apa yang tampak. Acapkali juga kita hanya berada di bawah bayang-bayang atau ilusi bahwa cita-cita, nilai, dan rasa keindahan adalah segalanya. Bahkan acapkali kita terobsesi dengan keinginan tertentu. Lantas, kita menjadi putus asa ketika semua yang kita kejar itu tidak tercapai. Ketika anda mengalami hal-hal seperti itu, ambillah jeda sejenak untuk merenungkan kembali akar persoalan yang terjadi. Lalu, masuklah ke dalam lubuk hatimu dan berdoalah untuk meminta pertolongan Tuhan.

Hidup itu penuh misteri. Tidak peduli berapa pun usia kita. Acapkali kita berjalan, acapkali kita jatuh dan berusaha untuk bangkit lagi. Percayalah, bahwa Tuhan hadir dalam setiap episode hidup kita. Ia selalu memberikan kerahiman dan belas kasih yang tak terbatas pada kita. Seperti Rasul Thomas, marilah kita dengan penuh kerendahan hati menerima kerahiman dan belas kasih Tuhan dalam hidup kita.

Omong-omong, Misa hari ini akan menjadi Misa terakhir saya sebagai pastor rekan di Gereja Paroki Roh Kudus Kichijoji-Keuskupan Agung Tokyo. Selama kurang lebih tiga tahun, saya telah berjalan bersama para umat Kichijoji. Sayangnya, selama Pandemi Corona, banyak kegiatan yang dibatasi. Namun demikian, ada banyak hal yang bisa saya lakukan seperti bersama-sama membersihkan sekitar gereja dan ruang-ruang pertemuan, membuat mask bersama, serta membuat YouTube dan blog “Ziarah Petualang Muda” sebagai bagian dari media dan pewartaan iman.

Saya sangat bersyukur kepada Tuhan karena dapat berdoa dan merayakan ekaristi bersamamu semua. Saya juga ingin mengucapkan terima kasih kepada P. Biju SVD sebagai pastor paroki karena telah mendukung, mendampingi dan membantu saya dalam melaksanakan banyak hal di paroki ini. Terima kasih juga kepada rekan-rekan imam lainnya yang dengan caranya masing-masing telah mendukung saya. Akhirnya, saya juga ucapkan banyak-banyak terima kasih kepada dewan paroki dan semua umat paroki Kichijoji yang telah mendukung saya dalam banyak hal. Terima kasih banyak atas ketulusan hatimu semua pada saya selama 3 tahun di tempat ini.

Sebentar lagi saya akan pergi dari Gereja Kichijoji dan memulai hidup baru. Saya pergi, tapi bukan untuk berpisah selamanya denganmu semua. Tidak peduli seberapa jarak yang memisahkan kita, kita selalu terhubung melalui doa. Saya juga berdoa dan mengharapkan yang terbaik untukmu semua dari tempat tugas yang baru.

Terakhir, izinkan saya menyanyikan sebuah lagu untukmu sebagai ucapan terima kasih. Lagu ini berjudul HOW GREAT THOU ART. Ini adalah lagu tentang bersyukur kepada Tuhan atas Karya-Karya Tuhan yang agung dalam hidup kita.

Oh Lord my God

When I in awesome wonder

Consider all the works

Thy hands have made

I see the stars

I hear the rolling thunder

Thy power throughout

The universe displayed

 

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great thou art

How great thou art

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great Thou art

How great Thou art

 

And when I think,

That God, His Son not sparing;

Sent Him to die,

I scarce can take it in;

That on the Cross,

My burden gladly bearing

He bled and died to take away my sin

 

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great Thou art

How great Thou art

Then sings my soul

My Saviour, God, to Thee

How great Thou art

How great Thou art

 

How great Thou art

How great Thou art...

 

Comments

Post a Comment

Popular posts from this blog

常に心を神様に向けて生きる-TURN YOUR HEART TO GOD

Image
  常に心を神に向けて生きる マタイ 25.1-13 今日の福音書ではイエス様は弟子達に天の国の存在に応じた人間の態度について語っています。天の国は、十人の乙女がそれぞれのともし火を持って、花婿を迎えに出て行くことに例えられました。さらに、この例え話の中でイエス様は 3 つの登場人物の性格を花婿、 5 人の賢い乙女、 5 人の愚かな乙女を通して示してくださいました。 この福音書のメッセージは婚姻の準備の為に油を入手していたかどうかは問題ではありません。問題なのは私達が信仰を持って神様の御心に従っているかどうか、つまりイエス様を救い主として信じているかどうかです。もしその信仰を持っているなら、それがたとえからし種ほどであっても、その人は必ず天の御国に行く事が約束されるのです。 この福音から学ぶ事は賢明である事です。私達の生活において、賢明な態度と行動は自分の人生の目標を達成するために必要不可欠だということだと思います。 イエス様は私達が永遠の命のために日常の生活の中で準備することを望んでいます。私達が目指すのは神の国ですが、この世界は神の国に行く準備をする場所でもあります。神の国に行くためには最も心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、神様を大切にし、そして隣人をも自分のように大切にすることです。皆さん、心が常に神様に向いているかを感じながら生活しましょう。　 最後に、皆さん、ハマスとイスラエルの状況についてどう思いますか。残念ながら彼等の憎しみ、そして戦いの歴史は何千年も続いています。もし彼等が聖書を通して今日の福音を読むならば、彼らも神様と隣人を大切にしなければならないと思うはずです。そうでないのが残念でなりません。 和平を結ぶには各当事者が賢明かつ謙虚でなければなりません。これ以上パレスチナ難民が増えるのは見るに耐えません。イスラエルとハマスが戦って人の命を奪いビルを壊すことに何の意味があるのでしょうか。彼等にも信仰があるならば、今すぐにでも悔い改め、罪の赦しをいただき、神様の救いの恵みに拠りすがり、憎しみから慈しむへと心を向けて欲しいと思います。皆さん、ご一緒に今世界各地の戦場で苦しんでいる全ての人達に一日でも早く平和が来ますように祈りましょう。 主の平和   TURN YOUR HEART TO GOD My d
Read more

神様の招きに答える-ANSWERING GOD'S INVITATION

Image
  「神様の招きに答える」 マタイ 22.1-14 皆さん、今日の福音書は、これまでの「二人の息子」や「ぶどう園と農夫」の例え話と同様でこれも神殿の境内で、当時のユダヤ人の指導者やファリサイ派の人々を前にして語られた例え話です。前の 2 つの例え話と同じように神様の国への招きを受け入れなかった人々が批判されています。 イエス様は天の国を結婚の披露宴に例えています。結婚の披露宴には多くの人が招待されましたが招待された人の多くは来ませんでした。彼らはそれぞれの活動に夢中だった、またはそれ以上に優先することがあったのかもしれません。彼らは結局、招かれたことの素晴らしさやありがたさを本当には感じることが出来なかったのではないでしょうか。 それでは、今の私達は神様の招きをどう受け止めているでしょうか。神様が私達に差し出してくださる招きは、救いへの呼びかけです。それは、結婚の披露宴の招待のようなものです。そして神様からいただく招きは救いの恵みとなり、それは全ての人に開かれています。しかし、私達はしばしば自分達の仕事で忙しく、神様からの救いの招きに耳を傾けようとしない時があると思います。神様の招きは時として、面倒なことや苦労を伴うことが多いからです。 イエス様に従う為には誠実であることが求められます。残念ながら積極的に神様の声に耳を傾け、誠実な態度で実行することは簡単なことではありません。なぜなら、私達は多くの誘惑に心を惑わせ、自分中心に物事を運びたいと思うからです。それゆえに、イエス様は「多くの人が呼ばれるが、選ばれる人は少ない」とおっしゃったのです。どうぞ皆さん、イエス様の教えに従い、キリスト者として、そして選ばれた者として恥じない生き方を目指していただきたいと思います。 現在、イスラエルとハマスの間で戦争が起きています。パレスチナの人々は水やガス、食料などが無いなかで、逃げ回っています。これまで、イスラエルとパレスチナは何回も戦争を繰り返してきました。そして、その度に多くの人が亡くなり、和解することが出来ませんでした。彼らはユダヤ教とイスラム教との戦い、そして過去の過ちを繰り返しながら戦い続けています。 教皇フランシスコはこれまで何度も何度も私達に世界平和の為に祈るように求めました。皆さん、戦争は世界中で起きています。ウクライナ、ロシア、イスラエ
Read more

行動を伴わない信仰は信仰ではない-FAITH WITHOUT WORKS IS ESSENTIALLY DEAD

Image
  「行動を伴わない信仰は信仰ではない」 マタイ  22.15-21 皆さん、今日の福音書では、ファリサイ派の人々とヘロデ派の人々が一緒にイエス様の所に行って、尋ねるところから始まります。「先生、私達は、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え誰をもはばからない方であることを知っています。ところで、皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか」。 彼らはイエス様に対して大変失礼な質問をしました。イエス様が皇帝に税金を納めるために「はい」と言った場合、ファリサイ派の人々はイエス様が本当のユダヤ人ではなかったと主張したはずです。イエス様が「いいえ」と答えた場合、ファリサイ派の人々はイエス様が反ローマの「挑発者」であり、罰に値すると吹聴したに違いありません。イエス様はどちらに答えても、もう一方を敵に回すことになります。 そこでイエス様は並外れた賢い答えをされました。イエス様は彼らに税金を納めるための金貨を見せるように命じ、お金に誰の像が刻まれているかとお尋ねになりました。彼らは「皇帝の像がきざまれています」と答えました。するとイエス様は「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」とお答えになりました。 彼らはイエス様の答えに驚きました。 イエス様の答えは、社会生活において賢明で公正であれ、ということを私達に教えています。これは、私達が私生活と教会の生活をきちんと両立なければならないということを意味していると思います。先週の福音書で、全てのものは神様へ、ということを学びました。神様のものを神様へ、というのは、愛の関係以外のなにものでもありません。神様から多くの恵みをもらっているからこそ、私達は愛によって応えなければなりません。 それは私達が守るべき原則だからです。イエス様が、見事な返事をした内容に、私達は信仰の原則である愛を持って生活する必要性があることを改めて確認していただきたいと思います。 口先だけの信仰は信仰ではありません。御ミサの時だけの信仰は信仰ではないのです。生活の中でイエス様の御言葉や問いかけに愛を持って行動することが、本当の意味での信仰生活です。 ところで、数日前、モナッシュ・カレッジで英語を一緒に勉強している二人の日本人と回転寿司を食べました。メルボルンの回転寿司を食べるのは、私も彼
Read more