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Showing posts from January, 2024

イエス様の福音宣教-OPEN YOUR HEART TO BE MOULDED BY THE POWER OF GOD'S LOVE

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  イエス様の福音宣教 マルコ 1.21-28 皆さん、今日の福音はイエス様の宣教活動の幕開けとなるカファルナウムの会堂での出来事が紹介されています。人々はイエス様の教えに大変驚きました。その教えは、律法学者のように事実を説明するのではなく、イエス様の御言葉が事実となっていくという人々に感動と驚きを与えたからです。 イエス様にとって「初めて」公の場で教えを語ったのですが、それまでのイエス様はナザレの田舎町で素朴な両親、ヨゼフとマリアと一緒に、ひっそりと暮らしていました。決して人々に期待されるような存在者ではなかったのです。 多くの人々が驚く中で、 特にイエス様の新しい教えの元に集まってきた病人や悪霊に取り憑かれた者達でした。彼らはイエス様の御言葉に心を癒し、イエス様の教えに従ってついていこうと思ったに違いありません。 今日の福音は宣教における基本的な方向性が示しています。イエス様の苦しんでいる人達を待つのではなく、自分の方から出向いて行こうという態度こそが宣教の本質であると思います。 イエス様の宣教の最初の言葉は「悔い改めて福音を信じなさい。」でした。このイエス様の御言葉を信じる前に私達は悔い改めるという努力をしなければなりません。悔い改めるという行為は決して簡単なことではありません。イエス様の御言葉を信じることよりも難しく、心の痛みを伴うこともあると思います。自分の弱点や罪に目を向けるのは、とても嫌なことです。しかし、イエス様は私達の全てを受け止めてくださいます。 皆さん、私達キリスト者は、神様に見つけていただき、憐れみの心を授けられ、そして導かれています。それ故に、イエス様の教えと私達の行いは完全に一致しなければいけません。私達を縛り付ける考え、習慣、病気、対立などから解放されるためにもイエス様の教えに従って、心を柔らかくして生きていきましょう。 今日の福音について黙想した時、私は次の詩篇の言葉を思い出しました。「主は憐れみ深く、恵みに富み忍耐強く、慈しみは大きい。永久に責めることなくとこしえに怒り続けられることはない。主は私達を罪に応じてあしらわれることなく私達の悪に従って報いられることもない ( 詩編 103.8-10) 」。 神様は全ての人を慈しみ、救済の手を差し伸べてくださいます。私は 憐れみ深い神様の「無限の愛」と「憐れむ

イエス様の弟子になり-BECOMING JESUS' DISCIPLE

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  イエス様の弟子になり マルコ1 .14-20 皆さん、今日の福音書の中でイエス様は多くの人に福音を告知しました。イエス様が神の国の福音を告げ知らせる活動を始めたとき、最初にしたことは、弟子を呼ぶということでした。イエス様は、「私について来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われました。その御言葉は神の国で人と人との出会い、そして、その人達との関わりの中で本当の信仰が始まるという意味であると思います。 「福音」は「よい知らせ」であり、喜びに満ちた知らせです。フランシスコ教皇は使徒的勧告『福音の喜び』の中でそのことを神の国の到来であると強調しています。神様は遠くから人間を眺めているような方ではありません。神様のほうから私達に近づいてきて、救いの業を行おうとしておられるのです。それはまさに救いのメッセージそのものではないでしょうか。 私達にとって福音とは何でしょうか。それは日々、私達がイエス様と共に生きることです。それが福音の喜びです。祈りをとおして、御言葉をとおして、秘跡をとおして、このイエス様との交わりを深めていくことです。 多忙な日々の中で、私達がイエス様の忠実な弟子となり、他の人々に良い知らせを伝えることができるように心がけましょう。私はキャンパスで勉強する以外にも、インドネシアのコミュニティでミサ等の奉仕活動をしています。信仰に関する全ての活動を、私は喜びをもって行っています。 私達がイエス様と共にいる喜びを深く味わい、イエス様と共に生き、福音の喜びを周囲の人々と分かち合うことができるように努力しましょう。自分の全てを神様に向け直し、この神の国の到来のメッセージに信頼を置いて、そこに自分をゆだねてみましょう。それが、私達キリスト者として、そしてイエス様の弟子としての生き方だと思います。日本は寒い日が続きますが、どうぞ皆さんお元気でお過ごしください。 主の平和   BECOMING JESUS' DISCIPLE   My dear brothers and sisters. In today's Gospel, Jesus begins to proclaim the good news of the kingdom of God to many people. At that time, the

愛を持ってイエス様を証する-BEING GOD'S WITNESS IN OUR LIVES WITH LOVE

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  愛を持ってイエス様を証する ヨハネ 1.35-42 皆さん、お元気ですか。どの様なお正月を過ごされましたか。私はお正月をプレストン教会の司祭達や神学生達と一緒でしたが、 1 月 2 日からはモナシュ大学での勉強が始まり忙しく過ごしました。どうぞ今年もよろしくお願い致します。 今日の福音書は洗礼者ヨハネがイエス様について証言するお話です。洗礼者ヨハネはイエス様を見た時「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ」と多くの人々に伝えました。 洗礼者ヨハネにその時何が起こったのか、私達には分かりません。ただ、私達にも分かることが二つあります。それは、この洗礼を通して、イエス様が神様から特別な使命を与えられて世に来られたことです。そして、洗礼者ヨハネにとっても、この体験こそがイエス様こそメシア=神の子であることを確信する決定的な動機になったことです。 このブログを読んでくださっている皆さんも洗礼を受けていると思いますが、洗礼は信仰の完成ではありません。水の洗礼を受けても、私達が完全になるわけではないし、罪を犯さなくなるわけでもありません。それは信仰の始まり、救いの第一歩となるだけです。皆さん、どうぞ罪人になるような感情を持たずに、愛を持って生きてください。 一人一人が聖霊の香りを放つ神の子として、罪ではなく、愛を持って生きていけますように祈りましょう。 ところで、1月15日は、聖アーノルド・ヤンセンの記念日です。聖アーノルド・ヤンセンは神言会、聖霊会、そして日本にはありませんが永久礼拝の聖霊会と、三つの修道会を創立したドイツ人司祭です。 聖アーノルド・ヤンセンは、聖霊の導きに完全な信頼を置いていました。神の御旨であると確信することは必ず聖霊の助力によって達成されるという堅い信仰があったようです。 私達は心を合わせて聖アーノルド・ヤンセンの祈りを唱えましょう。御言葉の光と聖霊の恵みによって、罪の暗闇と不信仰の夜は消えうせ、イエスの御心が全ての人の心のうちに生きますように、アーメン。 皆様にとって 2024 年が良い年になりますように願っています。 主の平和     BEING GOD'S WITNESS IN OUR LIVES WITH LOVE John 1.35-42 My dear brothers and