マリア様の心
「マリア様の心」
ルカ1.39-56
皆さん、お元気ですか?おかげさまで私は元気に過ごしています。10月最後の日、皆さんにマリア様の歌について考えていただきたいと思います。福音書では、マリア様が天使ガブリエルによって、聖霊が降り、神の子を産むと
告げられたことを伝えています。天使のお告げを素直に受け入れたマリア様は、後に洗礼者ヨハネの母になるエリザベトを訪ねました。年老いて身ごもったエリザベトとマリア様は
不思議な神様の業の中で、喜びに包まれながら、共に祝福に満ちた時を過ごしたと思います。
エリザベトは、マリア様と胎内のお子様を祝福しました。そしてそれに応えるように、マリア様は歌をお歌いになりました。この「マリアの歌」は、長い教会の歴史の中で、絶えることなく歌い続けられています。「私の魂は主をあがめる、私の霊は救い主である神を喜びたたえる」から始まります。そして後半では
救いを待ち望む全ての人への祈りへと続きます。大変素晴らしい讃美の歌です。
この歌の中でマリア様はご自分を「身分の低い者」と言われ、主を畏れています。ですがマリア様は、受胎告知に慌てることなく、神様を信頼され、神の御業を全て受け入れました。そして、マリア様は神様について声を大きく誉め讃えています。つまり、マリア様は神様と強く結ばれていることを表しているのです。
私は神学校に通っていた頃、このマリア様の歌をよく知っていました。日々の生活の中でこの歌を歌いながらいつも謙遜であることにつとめること、常に神様に感謝を捧げることを教えられました。この教えは今もこの歌と共に私の中で生きています。
私達は忙しい生活の中で、時々謙虚さを忘れて、自分を大きく見せようとすることがあります。ついつい人を羨ましく思い、勝手に自分だけが不幸だと思うことはありませんか。でも神様から頂いた恵は皆一人一人違います。それは特別な恵みなので、比べることはできません。誰でも皆、「自分が神様に救われた物語」を持っているように、マリア様も同じ思いを持って、この歌を歌われたのだと思います。
ぜひお元気にお過ごしください。
主の平和
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