Posts

Showing posts from May, 2023

聖霊降臨-ABOUT PENTECOST

Image
聖霊降臨 ( 使徒言行録 2.1-11 とヨハネ 20.19-23 ) 皆さん、 聖霊降臨日、おめでとうございます。今日は、約束の聖霊が弟子達の上に降ったことを記念する聖霊降臨日で、昔から「教会の誕生日」と言われてきた祝日です。弟子達が多くの人々にイエス様のことについて、公に語り始めた大切な日となりました。 イエス様 は天に帰られる前、弟子達に、「聖霊が与えられるまで、エルサレムで待ちなさい」と仰いました。弟子達はイエス様の言葉に従い、共に集まり、祈って、待ちました。その時、彼らはとても不安だったと思います。というのもイエス様の言われた聖霊がいつ来るのか、何日後にとか何月何日にとかおっしゃらなかったからです。 彼らは、イエス様の言葉に従って待つしかなかったのです 。ですが、その 10 日後、五旬祭の日に 弟子達の物語が大きく動き出します。 一同が集まっていた時、「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった」と使徒言行録に書いてあります。 弟子達は、その時確かに神様の息吹、聖霊の存在を感じ取る事が出来ました。イエス様は私達のために残された約束を弟子達ははっきりと理解する事ができました。「弁護者、慰め主、真理の霊を遣わしてくださいます。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいる」。そして今、聖霊の導きによって、私達一人一人に福音が届けられています。私達はイエス様の昇天から 2000 年後の今も、日本やインドネシア、オーストラリアで、あの日誕生した教会にこうして集められ、神様を賛美する時を与えられているのです。この事実こそ、今なおこの世に満ち満ちている聖霊によって私達が生かされていることの証しです。 私達はこの聖霊がいつも一緒にいてくださることを求め、お互いに配慮し合い、共に苦しみ、共に喜びながら生きていきましょう。そして私達が本当に心を合わせ 「一つになる」ことできますよう、ますます祈り求め、キリストの体としての教会を大切にして頂きたいと思います。 ところで、 3 日前、私はメルボルンの聖公会大聖堂を訪れました。 興味深いことに、教会内にはコロナウイルスで亡くなった人々の安全と世界平和を願うためにキャンドルが灯されてい

主の昇天-THE ASCENSION

Image
  主の昇天 (マタイ 28.16-20 ) 皆さん、今日私達は主のご昇天を祝います。使徒言行録によると、復活したイエス様は 40 日間にわたって弟子達の前に姿を現した後、天に召し上げられました。そのようなことから、主の昇天の祭日は復活祭後 40 日目の復活節第 6 木曜日に祝われることになりました。ただし、日本では日曜日 ( 復活節第 7 主日 ) に移して祝われています。 今日の福音は「昇天」です。イエス様はご昇天に先立って弟子達に命じられました。「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。」弟子とは、イエス様を罪からの救い主と信じ、イエス様に従い、イエス様のように歩む者のことです。勿論、人々をイエス様の弟子とすることには、イエス様の救いへ導くことが含まれています。ですがイエス様が求めたことは、人々をイエス様の救いに導くことがゴールではなく、イエス様のように歩む弟子とすることがゴールであったのではないでしょうか。 イエス様は弟子達が見ている前で、昇天され、「神の世界」に移っていかれました。それまでと同じようにイエス様と出会うことはできなくなりましたが、弟子達は「信仰の目」でいつもイエス様を見ながら、迫害にも耐えて、勇敢にイエス様に命じられた使命を果たしたのだと思います。 イエス様は繰り返し弟子達に「信じなさい」と諭されましたが、この御言葉は私達にも問いかけています。いつまでもイエス様の助けを待ち続ける姿であってはいけません。「ガリラヤ人よ、なぜ天を見つめて立っているのか」。イエス様に慰められることを求めて、この世での仕事から逃げてはいけません。私達も弟子達のように、キリスト者としての使命を果たす為に、祈りと共に行動して、「信仰の目」で常にイエス様と向き合って生きていきましょう。 今日のアレルヤ唱をもう一度味わってみてください。イエス様は弟子達に言われました。「全世界に行き、全ての人をわたしの弟子にしなさい。私は世の終わりまでいつもあなたがたと共にいる。」皆さんの教会はイエス様がお作りになりました。イエス様は私達と共にいてくださいます。もう一度皆さんの「信仰の目」がちゃんとイエス様に向いていることを確認して頂きたいと思います。 ところで、 5 月 16 日、私はメルボルンに到着しました。そして、新しい生活が始まりま