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Showing posts from December, 2023

クリスマス:愛と平和の分かち合い-CHRISTMAS: SHARING LOVE AND PEACE

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  クリスマス:愛と平和の分かち合い ヨハネ 1.1-18 皆さん、クリスマスおめでとうございます。今日の福音書は、ヨハネの福音書ですが、大変格調高い表現をもって、神様とイエス様との深い関係を表しています。特に、神の御子であるイエス様のことを「言葉」と呼び、「始めに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。言葉は肉となって、私達の間に宿られた。」クリスマスとは神様が人間と出会い、共に生き始めたという、最大のイベントの始まりです。 毎年、キリスト者である私達は必ずクリスマスを祝います。私のインドネシアの地元では、多くの人が教会に行き、クリスマスツリーを飾り、贈り物を交換し、一緒に食事をし、盛大にお祝いをします。私は沢山の友人にメールやラインでクリスマスの挨拶を送ります。皆さんにも、それぞれのクリスマスの過ごし方があると思いますが、改めてクリスマスの本当の意味を思い出していただきたいと思います。 イエス様の誕生は、貧しい人達や苦しんでいる人達に喜びと希望、そして生きる勇気を与えてくれます。貧しければ貧しいほど、イエス様は、彼らにとって特別な希望の星であったに違いありません。 現在、世界中に戦争や自然災害、そして病や貧困に苦しんでいる人々がいます。このクリスマスを彼等がどのように迎えるのかを想像してください。一人でも多くの人たちが愛と平和の分かち合いによって心が癒されますように祈りましょう。 オーストラリアでは 11 月頃からクリスマスソングが流れ始めます。ほとんどの人達は集まって食事をしたり、プレゼントをあげるだけの習慣になっています。これはこれで楽しいイベントですが、私達キリスト者は本当のクリスマスの意味を持って祝います。 2000 年以上の時を経て、私達も、神様の恵みに与ることができるよう感謝を込めて祝いましょう。 人のことを思いやる、人の幸せを考える、人を喜ばせる、そのようなクリスマスの心を、この時期だけでなく、一年中持ち続けて頂きたいと思います。 オーストラリアは今夏です。私は雪のない国でクリスマスを迎えます。日本やインドネシア、そして全世界に散らばるキリスト者の皆さん、心暖まるクリスマスをお迎えください。 主の平和   CHRISTMAS: SHARING LOVE AND PEACE John 1.1-

星のように輝いて生きる-LIVE HUMBLY AND SHINE LIKE THE LIGHT OF THE ADVENT CANDLES

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「星のように輝いて生きる」 ヨハネ 1.6-8.19-28 皆さん、今日私達は待降節第 3 主日を迎えます。祭壇の前には、 3 つの待降節の蝋燭が点灯しています。燃える蝋燭が主の到来を歓迎する準備を象徴しています。同時に、私達の生活も神様の前でより鮮明に映し出されます。 今日の福音書で、洗礼者ヨハネは正直な心で彼が救主でもなく、エリヤでもなく、将来の預言者でもないと言いました。そして、彼は「主の道をまっすぐにせよ」と荒れ野で叫びました。彼の叫びによって、ユダヤの地方とエルサレムの住民は皆、罪を告白し、ヨルダン川で洗礼を受けたのでした。 洗礼者ヨハネは、イエス様の到来を確信したにも関わらず、決して自慢しませんでした。洗礼者ヨハネの謙遜は、彼がただの神様の使者である思ったに違いありません。それは洗礼者ヨハネに与えられた重要なミッションだったのではないでしょうか。 皆さん、今日の福音書では私達に 2 つのことを教えていると思います。一つ目は、待降節の蝋燭の光は私達がキリストの光が私達の生活の中にあることをあえて世界に証言しなければなりません。私達がキリストの光の中で生きるならば、私達はキリストの光の証人にならなければなりません。私達の心の内が神様の前にさらけ出される時です。最も大事なことです。どうぞ、神様の言葉を読んだり瞑想したり、教会のミサで祈ったり、教会の活動に参加したりしながら自分の一年の心の有り様を見直し悔い改めるところがあれば、素直に赦しを求めて頂きたいと思います。 二つ目は、私達は常に謙虚でなければならないということです。信者としてどのように振る舞うかについて自分自身を反省しなければなりません。私は、日々の活動においても、常に謙虚な姿勢で、他者からの提案を受け入れ、学び続ける姿勢を持つことが必要だと思っています。例えば、学生として、授業で学んだことに関する先生からのフィードバックを素直に受け入れています。それが私の成長必ず促すと信じています。 私達も洗礼者ヨハネのように謙虚さを持って振る舞えるように、私達の心を正しましょう。私達も光り輝く星のように生きていきましょう。 主の平和   LIVE HUMBLY AND SHINE LIKE THE LIGHT OF THE ADVENT CANDLES My dear brothers and sisters in

神様を迎える道を整える-PREPARE THE WAY TO WELCOME OUR LORD JESUS CHRIST

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  「神様 を迎える 道を整える」 マルコ 1.1-8 今日の福音書では、洗礼者ヨハネが預言者イザヤの呼びかけを繰り返し、救い主イエスを歓迎します。洗礼者ヨハネは「主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ」と叫びました。ここで、洗礼者ヨハネの役割は、人間がイエス様に信仰の道を示すことでした。洗礼者ヨハネは私達の生活の中に神様の存在を迎入れることで、私達の生活の道をまっすぐに正し信仰を深めるように薦めています。この姿勢はクリスマスの日に向けての準備となります。 皆さんの信仰の道、すなわち神様へ続いている道は澄んだ心でまっすぐにつながっているでしょうか。敵意、憎しみ、プライドなどによってねじまげられた道になってはいませんか。 今日の福音朗読によって私はティモール島の民話を思い出しました。昔、天と地の距離は今よりずっと近かったと言われています。ある所に、一本の高い竹の木が天に届いていました。そして、天と地の間に一つの梯子がかかっていました。梯子は、神様が世界に降りてくる方法として、そして人間が天に昇る道として使用されました。神様は人間に、梯子を絶対傷つけてはならないと仰いました。しかし、一人の悪い人が梯子を壊してしまいました。その結果、その梯子は地面に落ち天は更に高く跳ね上がってしまいました。それ以来、ティモールの人達と神様を結ぶ道はなくなってしまったのです。 確かに、この民話はティモールの人達にとってとても大切な意味がありました。当初、神様と人間の関係は非常に緊密で良好であったことを示しています。この良好な関係は、天と地の近さと、神様と人間が出会う道となる梯子によって示されています。しかし、人間の欲望のために、人間と神様の美しい関係は悪くなってしまいました。 ティモールの民話では、梯子で人間と神様の関係を示していますが、一方、ユダヤ人の文化では、人間と神様の関係は道で象徴されています。預言者イザヤは「呼びかける声がある。主のために、荒れ野に道を備え、私達の神のために、荒れ地に広い道を通せ。谷は全て身を起こし、山と丘は身を低くせよ」とユダヤ人達に教えられました。違う文化の中で、信仰への道は異なって表現されているのは興味深いと思います。 クリスマスの日に、私達の兄弟となる神の子イエス様のご誕生を歓迎したいと思います。クリスマスの日に光輝くイエス様を

目覚めて待つ-STAY AWAKE AND WAIT

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「 目覚めて待つ 」 マルコ 13.33-37 皆さん、今日、私達は待降節の最初の日曜日を迎えています。そして、教会の新しい典礼年が始まります。待降節の前半は、終末におけるキリストの再臨に私たちの心の目を向けさせます。 歴史は、人間の数限りない神へのそむきと、それにもかかわらずたえず人に回心を呼びかける神様の慈しみとで織りなされています。待降節はこの人間の罪の闇と、いつも人間を受け入れてくれる神様の愛の暖かさのコントラストが最もはっきりと現われる時です。 今日の福音書のテーマは「目覚めて待つ」ことです。イエス様は「いつも気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなた方は分からないからである。」と仰いました。 イエス様は度々「目を覚ましていなさい。」と言われますが、イエスが言われる「目を覚ましていなさい」ということは、いつも準備をし、周りに気を配りながら救い主を待つということではないでしょうか。 イエス様の御教えは待つことに忠実でいなさいということです。待降節とはキリストがベツレヘムの馬小屋で生まれる日であるクリスマスを待ち、見守るように求められる時です。でも本当に大切なことは、自分を神様の前に心や魂の全てを差し出して祈る時です。 私は昨年まで吉祥寺教会でクリスマスの馬小屋を作ったり、教会の前でイルミネーションを作ったりしてクリスマスを準備してミサのために心を整えていました。ですが今年は神様と向き合いながら心の準備に重点を置いてクリスマスを迎えたいと思います。皆さんも今年のクリスマスに向けて、自分なりの準備をしてみてはいかがでしょうか。神様の御前に心を整えてから祈りましょう。そして、全ての心配事や嬉しいこと、感謝すること、悲しいことを神様に伝えてください。 クリスマスは神様が人となられたことを喜び祝う日です。神様は私達と同じ弱い人間となってくださいました。そして、同じ苦しみ、悲しみを共にしてくださいます。どうぞ待つことや悔い改めの意味を再確認しながら、イエス様の御降誕の準備期間を過ごしていただきたいと思います。 皆さん、今週もお元気にお過ごしください。 主の平和   STAY AWAKE AND WAIT My dear brothers and sisters in Christ. Today we