聖霊降臨-ABOUT PENTECOST
聖霊降臨 ( 使徒言行録 2.1-11 とヨハネ 20.19-23 ) 皆さん、 聖霊降臨日、おめでとうございます。今日は、約束の聖霊が弟子達の上に降ったことを記念する聖霊降臨日で、昔から「教会の誕生日」と言われてきた祝日です。弟子達が多くの人々にイエス様のことについて、公に語り始めた大切な日となりました。 イエス様 は天に帰られる前、弟子達に、「聖霊が与えられるまで、エルサレムで待ちなさい」と仰いました。弟子達はイエス様の言葉に従い、共に集まり、祈って、待ちました。その時、彼らはとても不安だったと思います。というのもイエス様の言われた聖霊がいつ来るのか、何日後にとか何月何日にとかおっしゃらなかったからです。 彼らは、イエス様の言葉に従って待つしかなかったのです 。ですが、その 10 日後、五旬祭の日に 弟子達の物語が大きく動き出します。 一同が集まっていた時、「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった」と使徒言行録に書いてあります。 弟子達は、その時確かに神様の息吹、聖霊の存在を感じ取る事が出来ました。イエス様は私達のために残された約束を弟子達ははっきりと理解する事ができました。「弁護者、慰め主、真理の霊を遣わしてくださいます。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいる」。そして今、聖霊の導きによって、私達一人一人に福音が届けられています。私達はイエス様の昇天から 2000 年後の今も、日本やインドネシア、オーストラリアで、あの日誕生した教会にこうして集められ、神様を賛美する時を与えられているのです。この事実こそ、今なおこの世に満ち満ちている聖霊によって私達が生かされていることの証しです。 私達はこの聖霊がいつも一緒にいてくださることを求め、お互いに配慮し合い、共に苦しみ、共に喜びながら生きていきましょう。そして私達が本当に心を合わせ 「一つになる」ことできますよう、ますます祈り求め、キリストの体としての教会を大切にして頂きたいと思います。 ところで、 3 日前、私はメルボルンの聖公会大聖堂を訪れました。 興味深いことに、教会内にはコロナウイルスで亡くなった人々の安全と世界平和を願うためにキャンドルが灯されてい...